Oct 23, 2011
世間のヒロイモノ【153】
~碑に非ず(兵庫県)~

一見、高名な作家の句碑(漢詩)に見えるが違うと思う。もっと実用的なあれだろう、きっと。いずれにせよ、「接」に続く何らかの文字が埋もれているはず。また「第一種」があるのなら「第二種」や「第三種」なども存在して然るべきである。目を皿のようにして付近を探したが、「第一種接近」「第二種接待」「第三種接吻」などは見つからず、これ一本きりであった。

山口幹文
2011年10月23日
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Oct 08, 2011
世間のヒロイモノ【152】
~カエルテット(石川県)~

世の中には蛙や蛇を嫌悪する人が多い(主に女性など)。あの、ぬるぬるくねくねが駄目なのだろうか。それでいて穴子や鰻などは美味そうに食べるだけなく、会計はこちら任せというその不気味さは蛇どころではない(特に女性など)。
ところでこの固まった蛙達は何かというと、さて一体何だろか。ぬるぬる、ではなかった。

山口幹文
2011年10月8日
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Sep 25, 2011
世間のヒロイモノ【151】
〜至高の献立(和歌山)〜

麺類と米飯を一緒にというか、交互に食うというのはどうも馴染めない。どちらも好物なのだが、好きだからこそ時を分け、一品ずつじっくりと味わいたい。学生時代に「焼飯ライス」なるものを頼んだ男がいた。何だそれはと訝っていたら、焼飯とライスを混ぜ、醤油をたらして食べ始めた。彼の嗜好は金欠と空腹のため崩壊していたのだろうが、眺めているこちらの思考も少し歪んできて、段々美味そうに思えてきた。

山口幹文
2011年9月25日
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Feb 10, 2011
世間のヒロイモノ【150】
〜小人閑所(東京)〜

いきなり「街」とは返す言葉が見つからない。まあ返す義理など無いのだが、気になって仕方ない。チベットでは美人画(中国製・わりと好み)のそれと目が合い、「何でここにこれなんだ。不看!」と難くせをつけたりして、そんな自分の性根がみみっちくて恨めしい。古人曰く「小を捨てて大に就く」。そうだった。坐作進退は美しく大局を見据えなければならぬ。
とはいえ、「そよかぜ」なんていうのも臭いものに蓋式でどうかと思う。いやいやそこを曲げてここはひとつと頼まれたら、喜んで「水仙」という名を献じたい。
あ、こら。いま「おやじギャグ」と言ったな。

山口幹文
2011年2月10日
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Sep 30, 2010
世間のヒロイモノ【149】
〜スリッパ(東京)〜

スリッパはどこか哀しい。
全体にへなへなで貧相で、裸足の潔さもなければ靴の如き逞しさも無い。西洋のhouse slipperから考案されたのが明治初期というから、下駄や草履ほどの伝統も無い。「す」の字が無ければ「立派」なのになあ。
とは言いつつも、よそさんの上がり口で「ささ、どうぞ」と揃えてくれないと、ちょっとやだ。
昔の軍隊では「上靴(じょうくゎ)」と呼ばれ、新兵さんが迂闊にスリッパなんて言うと、それでもってぶん殴られたりしたらしい。頑丈な革製だったので、さぞかし痛かったことと思う。
う〜、やだ。

山口幹文
2010年9月30日
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Jul 11, 2010
世間のヒロイモノ【148】
〜パリは燃えているか(ホテルのすぐ横)〜

ご近所で出火騒ぎが二度ほどありました。普段は鷹揚なパリッ子ですが火事となれば話しは別、というか目の前が消防署。
さて1944年8月のパリ。「敵に渡すぐらいなら焼き払え」というヒトラーの命令を、「そんな無茶苦茶できますかいな」と現地のコルティッツ将軍は敢えて無視。そこで撤退の日に、総統が電話口で叫んだのが今回のタイトルです。
部下の抗命による無血開城で、ヒトラーに祇園精舎の鐘の声が聞こえ出したかどうかは知る由もなし。
そうそう、ご近所は二度ともボヤで済みました。

山口幹文
2010年7月11日
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Jul 02, 2010
世間のヒロイモノ【147】
〜旅のフランス語・道を尋ねる(パリ)〜

6月24日はメーデーだったらしく、劇場のクルーもストライキに入って公演はキャンセル。お客様は大変な目に会ってしまいました。
が、これはこれで面白そうなので付きまとっていたら、電話ボックスの上に黙座する男性がおりました。
世の中、右だの左だのと言っている場合じゃありませんが(デモ隊はこの先で左折。やはり組合は右折禁止なのか)、さてさて髭のむしゅぅの行く道は?
ではお勉強。
真っ直ぐですか?:C'est tout droit ? / せとぅどろわ

山口幹文
2010年7月2日
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Jun 25, 2010
世間のヒロイモノ【146】
〜旅のフランス語・蚤の市に行く(パリ)〜

このおじさん、腰まで正体不明の液体に浸かりながら、ひたすらその時が来るのを待っているようです。
液体は色から察するに酒か酢か油あたりで、そろそろ恋しい味醂やカツオの出し汁、ということはないよなあ。で、このおじさんはただこれだけなのか。液体が減るに連れてどうにかなるのか。もしくは瓶を傾けると動き出したりするのか。う〜んいまいち・・・・・はいここでお勉強。
いまいちの後に続く「分りません」は Je ne comprends pas。じゅぬこんぷらんぱと発音します。じゅは肌襦袢のじゅ、ぬは叶わぬ時の神頼みのぬ、といった風に憶えると良いでしょう。
ではまた。

山口幹文
2010年6月25日
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May 07, 2010
世間のヒロイモノ【145】
〜標語というもの(新潟)〜

塩っぱいものが好きなうえ検診ともご無沙汰気味。そもそも臍の角度が不健康なので、この手の真っ当な標語に従うことは殆どありません。
戦時中の「足りぬ足りぬは工夫が足りぬ」という標語に対し、「工」の字を省いてやり返した人がいたそうです。男(夫)は戦争に取られちゃいましたからねえ。他にも「贅沢は敵だ→贅沢は素敵だ」「欲しがりません勝つまでは→欲しがります勝つまでは」など、非常時にあってもお上をおちょくる人がいたとは頼もしいではありませんか。
ちょっとぼくもやってみよう。
「したか減税 受けたか献金」
うははは。たいして頼もしくない。

山口幹文
2010年5月7日
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Mar 11, 2010
世間のヒロイモノ【144】
〜備えあれば患なし(愛媛県)〜

お世話になったホテルの非常口。
非常時の出口ゆえ、この堅牢な囲いの存在を思弁したり、サバゲーの陣地に使えそうだと喜んでいる猶予はありません。
早速内側にも同じ階段があることを確認し、非常口を出たら後戻りと直進と左折を避け、右折して三段登ってひと跨ぎして三段降りる、という段取りを頭の中で繰り返しました。
もう大丈夫。安心して私について来なさい。
ちなみに「愛媛とは良い女の意」と、司馬遼太郎先生の本にありました(うろ憶え)。

山口幹文
2010年3月11日
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Jan 22, 2010
世間のヒロイモノ【143】
〜夏時間(佐渡)〜

片仮名で「サマータイム」だと、あのちょっと気だるい曲を思い出しますが、漢字で書かれると「今日から夏休みだあ」みたいな気分になるのは、あれ、ぼくだけ?
サザエさん第三巻に、「今日からサンマータイムだ!」と主人公が時計の針を進める場面があり、調べたところ、昭和23年にGHQにより夏時間(夏時刻法)が導入されておりました。が、27年には早々と打ち切りに。その理由については色々挙げられておりますが、何だか一向に要領を得ません。おそらく深い理由など無く、何となくみな面倒だったのではないかと…。
あれれ、そう思うのはぼくだけ?
季節外れのお題でどーもすみません(←初代林家三平風)。

山口幹文
2010年1月22日
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Oct 04, 2009
世間のヒロイモノ【142】

〜名は体を〜(福井県)
何かの作業船でしょうか、「全開」とはこれまた開けっ広げなネーミングで好感持てます。
しかし何を以てして「全開」という名なのか。この船体でスロットル全開、ぶんぶん走り回ろうというのか、どこか大きく開く機構が備わっているのか、はたまた「今日も一丁やったるか」という船主の心意気なのか。
「何かの略では」との声(音響担当の小池さん・新潟在住)もありましたが、う〜ん良く分からぬ。
黄色の「排07-662」もちょっと気になるなあ。

山口幹文
2009年10月4日
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Sep 01, 2009
世間のヒロイモノ【141】
〜宇想橋〜(佐渡)

この橋は、佐渡に流罪となった順徳天皇が都を想い、奉行所に無届けで黒木御所の庭にしつらえたもののレプリカだそうです。そう言われれば、欄干の手摺や擬宝珠の形などがどことなく雅ておりますな。
歴代の佐渡奉行は出世街道まっしぐらのキャリア組でありながら、人情も風情も分かる好人物が多く、高貴な流人を慰めたであろうのこの小さな違法建造物を、幕末に至るまでお咎め無しで通したとのこと。
文化というものは保存された橋ではなく、歴代奉行の心そのものだという思いがします。
が、この話、橋の名に刮目して読むべし。
色も赤だぞ。

山口幹文
2009年9月1日
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Aug 04, 2009
世間のヒロイモノ【140】
〜宝物〜(京都)

皆さまお元気ですか。いつまでも「季刊 ヒロイモノ」状態で済みませぬ。
さてこれは、幽霊が我が子のために夜な夜な飴を買いに来たという、落語の題材にもなった有名なお店。詳しくはググってみて下さい(←一度使ってみたかった)。
かようにシングルマザーの幽霊だって頑張っておったのに、育児放棄や虐待に走る親が多いのは一体どうしたことか。
「この国で、子供は宝物のようである」と、明治11年に日本を訪れたイザベラ・バードを感嘆せしめた、あの麗しき日本はどこへ行ってしまったのか。
飴ちゃん(大阪風)でも舐めて考えよう。

山口幹文
2009年8月4日
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May 22, 2009
世間のヒロイモノ【139】
〜孤高の人〜(長野県)

と総代さんは言っておられますが、相手の特定もせず大丈夫だろうか。
用事のある先方の立場はどうなるのだろうか。
何の総代なのかはっきりしないけれど、何事も上意下達で押し通しているのかもしれない。
そうだとしたら、このずるずるべったりの時代にあっては誠に偉く、孤高とさえも言える。
将来偉くなって何かの総代になれたら、ぜひこの方針で突き進むことにしよう。

山口幹文
2009年5月22日
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May 13, 2009
世間のヒロイモノ【138】
〜無邪気な一手間〜(京都)

誰が描いたのか、素材を活かした表情がなかなか可愛い。
とは言えこの可愛さが食欲に繋がり、包丁でカチ割って食うということにはならぬ。知り合いに生き写しのものもあるしなあ。
「食べてしまいたいほど可愛い」とうっかり口に出しても、「可愛いから食ってしまおう」と手を出すほどの豪傑ではない。
到来物の「鯛・鳩・鶏の子供」に似せた甘い物なども、躊躇・困惑・逡巡の果てに誰よりも早く齧りついておるのです。
いやほんとですってば。
食い物に「無邪気な一手間」は困る。

山口幹文
2009年5月13日
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Jan 19, 2009
世間のヒロイモノ【137】
〜たてかよこか〜(秋田県)

程よい経年劣化に味わい深い書体。磨りガラス越しに映る品々との案配も誠によろしく、しみじみとした情緒の世界を感じさせる物件です。
ところで、「館旅」では字の並びが逆だと思われるそこのお方。いつもの横書きで読むからそうなるのです。
実はこれ、右側から一行目に「旅」と書き始め、余白が無いので行替えして二行目に「館」と書いたことによる、結果としては横書きに見える純然とした縦書きなので「旅館」と読むんであります。
が、何だかひ弱な説明だなあ。
とにかく納得してしまった人は、あちこちの門戸や室内の扁額を見上げ、もし「月風管一」とあったら右から読み下し、「薄浮佻軽」ではなかった、「正方行品実篤厚温」なるこの私を思い起こすように。

山口幹文
2009年1月19日
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Sep 18, 2008
世間のヒロイモノ【136】
〜別離〜(佐渡)

何があったのか、潔い別れ方です。
「人の交わりにも季節がある」南方熊楠
「人生足別離 さよならだけが人生だ」于武陵と井伏鱒二
「そりゃァちと袖なかろうぜ」籠釣瓶の次郎左衛門
「仕方がないんだ君のため」千昌夫
「人口の半分は女だぞ〜この〜っ」泥酔者
「訓練と思って耐え忍びなさい」キリスト
他にも各界からお言葉をいただきましたが、続きはまた後日。

山口幹文
2008年9月18日
©2008 Motofumi Yamaguchi
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Sep 10, 2008
世間のヒロイモノ【135】
〜名作探訪〜(新潟県)

「雪国(注)」の駒子です。
高校時代、級友に「駒子のモデルはウチの遠い親戚なんだってよ」と聞かされたのですが、当時はこの作品に反発していたので「ふ〜ん」でおしまい。
教科書に載せたりするからいけない。
でもって、先日この女性(小高キク)が、平成11年まで存命だったことを知ってびっくりしました。
慶喜と次郎長が大正2年、白虎隊の生存者が昭和6年、新撰組の隊士が昭和13年まで生きておった、というのと同じぐらいのびっくり度です。
遥か昔の人だと思っていましたが、大正4年生れなので不思議でも何でもない。
昭和9年に川端康成と出会ったのですが、無口な芸者だったいうキクと寡黙な作家。
覗いてみたいが同席はイヤだ。
(注)主人公が越後湯沢の旅館で、芸者を相手にゴロゴロしている様を描いた珠玉の名作。

山口幹文
2008年9月10日
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Jun 27, 2008
世間のヒロイモノ【134】
〜「お」〜(新潟県)

聞くところによると、何にでも「お」を付けて丁寧語とするようになったのは大正時代とのこと。まあ目くじら立てるほどではないけれど、「私のお仕事は」とか「こちらおビール?」など、とりあえず「お」さえ付けときゃ間違いないだろうという安易な姿勢に、「俺は無職だしビールなんかいらねえよ」と柄にもなく荒れてみたくなる。我が子の将来を思うなら、「お勉強してお絵描きしたらお片づけよ」の類いは今日から御法度。
この「御たおる」にしても、これならば穏便に済むだろうなどと考えているようだが、私のように驚喜して絡む客もいるのだから気を付けないといけない。
ついでだが、「こだわりの〜」とか「〜させていただきます」の乱用もきもい、ってゆーかうざい。

山口幹文
2008年6月27日
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Jun 17, 2008
世間のヒロイモノ【133】
〜重複の効用〜(東北地方)


古着屋さんはノボリ込みで計22枚。手描きの斜め貼りという手法で親近感と躍動感、そして「お得な時間は限られている」という切迫感を演出。
一方たばこ屋さんは計17枚。整然と貼付けてあり、お陰で不完全ながらも立体視を楽しめるのだが、きっちりすぎて付け入る隙がない。来客を拒んでいるのか、それともすでに廃業なのか。
両者とも、アンディ・ウォーホルが見たらちょっと喜んだかも。
(注)ちょっと古いネタなので、半額バーゲン期間は終わっています。

山口幹文
2008年6月17日
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May 08, 2008
世間のヒロイモノ 【132】
〜美しい町づくり〜(東京)

いや、ごもっとも。私もそう思う。飼い主はこれを読み、皆めでたく合格していただきたい。
が、少し取り付け位置が高くはないだろうか。読み取るのに難儀したのは私だけではないはず。まさか、まさか電気工事の作業員向けではないよなあ。
しかし、東京都のゴミの集積方法はこれで良いのか。佐渡市の方がきれいだぞ。

山口幹文
2008年5月8日
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May 01, 2008
世間のヒロイモノ 【131】
和歌山のK-BEATさんからの投稿です。
野球の知識は皆無に近いのですが、このチームのファンが色々な意味で「熱い」ことは知っています。
読売新聞を小脇にはさみ、最近見かけなくなった巨人軍の帽子を被ってこの店に入ったらどうなるのか。
ご覚悟の上「やってやろうではないか」という方は、結果を画像付きで報告して下さい。
五人目まで粗品を進呈いたします。
K-BEATさん、ありがとうございました。
また送って下さいね。

山口幹文
2008年5月1日
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Apr 17, 2008
世間のヒロイモノ 【130】
〜正体〜(佐渡)
あの「お地蔵さん(世間のヒロイモノ【113】参照)」の中身と思われるもの。鴨川のアベックのごとく均等に配されているので、おそらく農作業の目印だろうが、この形状と雰囲気からして、民俗学でいうところの「形代(かたしろ)」の一種に見えなくもない。ある日突然、家の前に立てられていたらちょっと怖い。
(((( ;゚Д゚))))ガクガクブルブル(←二度目)。
山口幹文
2008年4月17日
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Mar 05, 2008
世間のヒロイモノ 【129】
〜佐渡の跳ね馬〜(ご近所)

ここは以前お地蔵様が出現した場所(世間のヒロイモノ【113】参照)。
一見したところ馬のオブジェのようであるが、赤い色からして実は消火器に見せかけたポストでもない農耕機械。
しかし、農耕機械がなぜ赤くなくてはならないのか。
近所の噂では、持ち主がイタリアの跳ね馬こと「フェラーリ」の大ファンで、この姿を見て遊び心でフェラーリのイメージカラー(ロッソ コルサ=疾走の赤)に塗り替えてしまったとのこと。
というのは今回のオチが思い付かず、苦し紛れに考えた真っ赤な嘘。
しかし、なぜ嘘が赤くなくてはならないのか。
近所の噂では、持ち主がイタリアの……
山口幹文
2008年3月5日
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Feb 08, 2008
世間のヒロイモノ 【128】
〜無調査報告〜(東京)

みかさんから「出張ついでに立ち寄ってきました〜」と、画像付き報告がありました。
計測が目的ではなく、雪降る東京で転倒する人を見つけ「仏のごとく助けてあげる・鬼のようにせせら笑う」のいずれかをしてみたかったとのこと。
末広歩道は「意外に可愛いサイズ」との感想でしたが、確かにこうして見るとあまり広くはないですねえ。
みかさん、お忙しい中を苦労様でした。
関連記事:世間のヒロイモノ 【125】
山口幹文
2008年2月8日
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Feb 02, 2008
世間のヒロイモノ 【127】
〜検針鬼〜(東京)

犬のロボット……、いや、ここは年中行事を優先させて、豆撒きの標的に見立てることにします。
こんな表現は恥ずかしくて口にできませんが、キモカワイイってゆーかメカカワイイ(←今ぼくが作った)。
頑丈そうなので、大豆ぐらい投げ付けても壊れないでしょう。壊れないでしょうが、通行人に通報でもされたら、決して頑丈ではないこちらの人生が壊れるかも。
山口幹文
2008年2月2日
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Jan 24, 2008
世間のヒロイモノ 【126】
〜有耶無耶〜(東京)

遠目には「フラッシュ付カメラも有ります」が、近くに寄ると「フラッシュ付カメラ有りも有りますパノラマ写真」ということに。
有りも有る、というからにはそれでは無いものが有るのだろうが、それを明示しない所に事情が有りそうで商品の有無も未確認。最後に「パノラマ写真」と言い切ってはいるものの、それがどうしたのか。好きなのか嫌いなのか、有るのか無いのか。
眺めている内に、ゆっくりと確実にこちらの脳味噌が干上がるような看板でした。
山口幹文
2008年1月24日
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Jan 09, 2008
世間のヒロイモノ 【125】
〜末広がり〜(東京)

半開きながら末広の横断歩道。
新春を寿ぐにそこそこ縁起が良い。
家内安全五穀豊穣酒池肉林。
渡った先では金融業者も待っている。
が、ち〜と待て(佐渡風)。
まず斜めに沿って進んだら縞縞と直角でなくなり、「横断する」という潔さが無くなるではないか。その縞縞も真ん中で破綻してるし。そもそも向こう側から歩行者がわんさか来たら、渡り切れない人が出て混乱は必至。緊急時、たとえば津波や怪獣、もしくは津波に乗った怪獣に追われている場合なぞどうするのか。想像するだにおそんげえ(佐渡風)。
末広がらん話だが、私のせいではない(と思う)。
山口幹文
2008年1月9日
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Dec 27, 2007
世間のヒロイモノ 【124】
〜勝利を我らに〜(東京)

旧幕府軍と官軍の戦いに思いを馳せるべく上野の山に出向いたところ、こんなモノを拾ってしまいました。しみじみと旧跡を巡る日なのに困るなあ。まったく。
それにしても「ドッサリ」と来たか。映画「ジュラシック・パーク」で見た、一般家庭の処理能力を超えたところの、息の詰まりそうな存在を想起させます。しかし当事者にとっては熾烈な戦いの勝利の証。敵から分捕った大砲を記念碑にするが如く、「チョコミント(ココア抹茶かも知れぬ)」状態にして日がな顕彰したいと打ち明けられても、私は止めようとは思いません。
ただし、自分の部屋に飾ること。
山口幹文
2007年12月27日
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Nov 13, 2007
世間のヒロイモノ 【123】
〜合理化〜(岐阜県)

さるビジネスホテルにて発見。もう何の自販機を見ても驚きませんが、「シングル一泊」「ハブラシ」「どて煮」といった組み合わせに、虚を衝かれた恰好となりました。
これも合理化の一端かと納得してフロントに目を移せば、係とおぼしき人物(二人)がこちらをじっと見ていたりして、何が何だか分からなくなるということになります。
まあ、お陰で旅の疲れは取れましたが…。
山口幹文
2007年11月13日
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Nov 05, 2007
世間のヒロイモノ 【122】
〜置き去り〜
「其の一」(大阪)

少々しなしなですが、そのしなり具合が、あたかも脚を投げ出して休憩する、西洋の踊り子のように見えました。私が画家だったら、ドガ風に一枚仕上げます。
この後どうなったのか、時間の都合で見届けられなかったのが残念。
「其の二」(大阪)

湯気こそは立っていなかったものの、当事者の温もりのような、妙な生々しさを感じました。庭先で、狐や狸の新鮮な排泄物を目にした時のあの感じ、といえば分かっていただけるでしょうか。
かような場所で食せねばならなかった事情というものを、ぜひお聞かせ願いたい。
山口幹文
2007年11月5日
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Oct 10, 2007
世間のヒロイモノ 【121】
〜油断大敵〜(新潟)

手動式珈琲ミルです。取っ手の艶からして働き者だったのだろうに、気が緩んで失態でも演じたのか、追い出されてしまいました。それでも口元はにっこり。逞しいのか鈍いのか……。
この手の器械の、動輪だの歯車だのが“がっちゃんこ”と動くその姿に、思わずご苦労様と油の一差しでもしてやりたくなりますが、あのビードロ(別名ポッペン・ガラスの玩具)みたいな油差しってまだあるのかなあ。
山口幹文
2007年10月10日
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Jul 16, 2007
世間のヒロイモノ 【120】
〜威厳〜(埼玉県)
赤い鉄板と文体に萌えました。
できれば「押賣物貰立入ルベカラズ 不正者・不審者ノ立廻リハ直ニ警察署又ハ派出所駐在所ヘ申告スルベシ」とした方が、威厳が増してなおよろし。
でもって申告すると、白手袋の警察官がサーベルをがちゃがちゃ鳴らして「オイコラ」と来るわけで、それなりの抑止力があったのでしょう。それに比べて右隣の黄色いお札はへなへなと重みに欠け、自らを悪質と思わぬ訪問販売者には効き目がなさそうなので、即刻交換セラレタシ。
戦前の大阪で、信号無視の兵隊と交通巡査が取っ組み合いとなり、ついには「天皇の特命」まで出る騒動がありました(昭和八年 ゴーストップ事件)。しかしそこは官憲の威が通じぬお土地柄。庶民はこの二大国家権力の喧嘩を面白がっていたような気がしてなりません。
情報ヲ投稿セラレタシ。
山口幹文
2007年7月16日
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Jul 02, 2007
世間のヒロイモノ 【119】
〜保護して下さい〜(長野県JR松本駅)

駅弁が予想以上に高く、こりゃ我慢するかと振り向いたらありました。
語感からして車両形式を示す「クモハ」や「サハ」などに通じるものがあり、これも何かの略語でしょう。「ノリ」は「乗」で、乗務員・乗客・乗車券関係。「ホ」とは「報告」の「ホ」あたりか。
箱の様子から見てここ十年に渡り、「乗務員の無くて七癖」「乗客のエンゲル係数」「乗車券の誤字脱字」といった調査を続けているのではないかと考えられます。
しかし内々の話、ぼくの生計費中に占める食費の割合は極端に低いので、こんな情報が鼓童に漏れたりしたら、ただでさえ少ない食費が削られることになりかねません。
まずはこの「ノリホ入れ」の窓を早急に遮蔽することを、関係者に切に望むものであります。
山口幹文
2007年7月2日
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Jun 09, 2007
世間のヒロイモノ 【118】
〜縁〜(東北)

畳に鉄柱という、ちょっと珍奇な組み合わせです。
こりゃまたどうして、は置いといて、刮目すべきは柱を取り巻く円い縁(へり)。この鉄柱を取り巻くぴっちり感が、たまに締めるネクタイのような息苦しさと清々しさを感じさせます。
しかし何でまた「光りもの」が多いのか、も今日は置いといて、畳の縁とは「輝ける直線」の世界であると思っていましたが、この分だと、折れ線・螺旋・信越本線・遠赤外線などが存在するかもしれません。
ちなみに我が家は、部屋が広く見えるということで縁のない琉球畳。しかし、待てど暮らせど六畳敷きが百畳敷きに見えてこないのは、なりふり構わず値切ったせいだろうか。
山口幹文
2007年6月9日
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May 26, 2007
世間のヒロイモノ 【117】
Seken no Hiroimono [117]
〜教育的対策〜(新潟市)

交流公演でお邪魔した某中学校の駐車場。
カラスが巣作りのため、ワイパーのゴムだけちぎって持って行くのだそうです。
へえ〜。カラスが好きなのは「光りもの(寿司のことではない)」だけじゃなかったのかあ。
黄色で覆うのは、カラスは黄色を認識できないからとのこと。
先生達の苦肉の策です。
そこで長考三十分の末に導き出した、短・中・長期に渡る対策をここに発表いたします。
【短】
とりあえず使用済みのワイパーを集めておいて「お持ち帰り自由」とする。
【中】
一方、藁などで巣を作り、樹上に乗せて「入居者募集」。
【長】
と同時に、彼ら好みの樹木をどんどん植えてゆく。
これ全部生徒にやらせれば、「ゴミ・手技・環境」などについて学べると思うのですが。
山口幹文
2007年5月26日
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- Educational measures - (Niigata City)
In the carpark of one of the junior high schools we visited to perform at.
Apparently the crows around here rip off the rubber wiper blades and use them to make their nests.
You don't say...
It seems they are attracted to more than just shiny objects.
They are covered in yellow because crows can't recognize the colour yellow.
This plan of attack is the teachers' last resort.
After 30 minutes of pondering, enlightenment! Here is a short > mid > long term stragetic plan just for them.
[Short Term]
Collect used wiper blades, put them in a box (not yellow) and mark it "Free to a good home".
[Mid Term]
Make nests from straw, put them in the tree tops with signs "Tenants Wanted"
[Long Term]
Meanwhile, plant a lot of trees crows like.
If they make all the students do this, they will learn about "Trash, craft, and the environment, etc."
(Translator's note: "But crows can't read...")
Motofumi Yamaguchi
May 26, 2007
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Mar 23, 2007
世間のヒロイモノ 【117】
〜悪夢〜(佐渡市)
いや、何だかとてもでかい。「面食らう」とはこのことか。
遠くからでも目立つようにということなのだろうけれど、この面(おもて)に見合う大きさの能管の、その演奏に必要な息の量を考えると背中に脂汗が滲みます。
鼓にしても構えるのにクレーンが必要となり、道成寺の釣り鐘などは、世界最大と言われる愛媛総合科学博物館のプラネタリウムを借用せねばなりません。もしこれでチケットが売れなかったら、主催者は取り立て屋と一生鬼ごっこ。
「能は内面的・象徴的演技を特徴とする云々」などと、尤もなことをパンフレットに書いてしまった解説者もさあ大変。
タイトルとは裏腹に、段々楽しくなってきたなあ。
山口幹文
2007年3月23日
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Feb 28, 2007
世間のヒロイモノ 【116】
〜開口一番〜(愛媛県内子)

「破けちゃいましたあ〜」と、このブログでもお馴染みのS.I.さん(通称 泉田誠一さん←新婚ホニャホニャ)から昨年送られて来た画像です。
破けたお陰で、見事ニコニコマークみたいな顔付き(黄色でなくて残念)となりましたが、もちろん太鼓としてはお役目ご免。
そこで一言。
其の一「ぷは〜。やっと息できた」
其の二「何てことしてくれる。開いた口が塞がらぬ」
其の三「Have a nice day !」
吹き出しを付けましたので、その他ご自由にどうぞ。
山口幹文
2007年2月28日
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Feb 16, 2007
世間のヒロイモノ 【115】
〜想定外〜(ロシア サハ共和国)

旅路の果て。極寒の闇に浮かぶ、異国の字で綴られたホテルのネオン。老いた相棒とも言うべきサムソナイトを引きずり、とうに馴染んだクラークスの革音を伴奏に階段を昇る。冷たく光る真鍮のノブをゆっくり回し、分厚い扉を肩で押す。壁から突き出た無愛想なスイッチを捻ると、モノトーンに沈んだ部屋が賑やかに色彩を帯び始めた。と同時に、我に返った。
ひょえー、何だなんだこの部屋は。おいおい、ほとんどラ※ホじゃんかあ、これ。おーいみんなみんな見に来てよ〜、すっごい部屋〜。おーいえーちゃーん。けんたぁー。ときぃー。だれか〜。おーい、お〜い。(この後、深夜のどたばたしばらく続く)
しかし、どんな利用者を想定しての内装なのですかねえ。少なくとも「この私」でないことは確かなようです。
山口幹文
2007年2月16日
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Feb 08, 2007
世間のヒロイモノ 【114】
〜穴埋め〜(日本)

新潟県( )で見つけたマンホールの蓋。
マンホールは英語で記すとmanhole。つまり「人(用)の穴」という意味。日本語では( )というそうですが、う〜ん、そんな単語見たことないなあ。
マンホールの蓋が丸いのは( )防止のためで、表面の模様は( )防止のため。ふむふむなるほど。( )で( )だったら危ないわけだ。
最近では( )の特色を生かした図案や、( )を施された蓋もあったりして中々楽しめ、全国に愛好家が多いのも頷けます。
さて、今回の穴だらけコメントにイラつく人は、次の文字を組み合わせて( )を埋めてみて下さい。
もっとイラつくはずです。
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ヤ 市 落 人 プ リッ る 角 孔 る イ 彩 三 四 地 下 タ つ 条 域 色 ス つ
山口幹文
2007年2月8日
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Jan 14, 2007
世間のヒロイモノ 【113】
〜風物詩〜(佐渡市)

佐渡では小正月に向け、田畑の畦に地蔵を並べる風習があります。もちろん季節モノなので石造りではなく、杭に袋を被せた簡易版。これは「年神(としがみ)」や「田の神」の変形ではないかという話を耳にしましたが、由来については良く分かっていません。
これでいよいよ佐渡も、本格的な冬を迎えることとなります。
と思わず書きたくなるような、「未確認植え込み物体」を近所の畑で発見。少しばかりシュールというか不気味というか、あまり関わり合いを持たない方が良い気がしました。
…こんなこと書いて、本当にお地蔵さんだったらどうしよう。
山口幹文
2007年1月14日
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Jan 10, 2007
世間のヒロイモノ 【112】
〜緊急用〜(東京都)

地下鉄某駅に置いてありました。
緊急用にしては切迫感のない、どこか懐かしく心暖まるような佇まいです。
さて、一体何が収められいるのか。
1, オロナイン軟膏とバンドエイド10年分。
2, 消火用具一式(印半纏・纏・手桶・手鈎など)。
3, 予備の手回し発電機。
4, 足踏み式オルガン。
5, 東京メトロ地下帝国への入り口。
いやあ、良く分からんです。
山口幹文
2007年1月10日
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Dec 07, 2006
世間のヒロイモノ 【111】
〜ラストエンペラー〜(ロシア ウラジオストク)

この華麗な建物は、ニコライ二世が明治24年の大津事件(来日の際、日本人警官に斬りつけられた)によって急遽帰国した際、突貫工事で建造された歓迎門(ニコライ門)です。飛び抜けて大きくはないけれど、専制君主のパワー全開。
皇帝は日本人を猿(マカーキ)と蔑んだりしていましたが、温厚で誠実だったという話もあります。後にその猿どもに極東侵出を阻まれ、挙げ句の果てに革命で命を落とすとは、まさに踏んだり蹴ったりの人生。通訳さんに現在のニコライ二世の評価を訊ねたところ、「かわいそうな人」というものでした。
やはりなあ。
山口幹文
2006年12月7日
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Dec 01, 2006
世間のヒロイモノ 【110】
〜基本〜(ロシア ウラジオストク)

街を走る車の九割が日本製を占める中、これは貴重な旧ソ時代のトラック(この色からして軍の払い下げか)。
運転席の茶色いものはエンジンの蓋で、むろん夏は音と熱のダブルパンチ。画像が小さくて判り難いのですが、その蓋の後ろにシフトレバーが、何と横向き(ローは助手席、セカンドは自分の方向へといった具合)に設置されています。
安全快適装備や軽量化なんぞは、「丈夫で長持ち(人でなく車が)」という設計思想を前に、軽く吹き飛んでしまったと思われますが、「荷物積んで走れりゃ良いんだろう。文句あっか」と言わんばかりの潔さに、いたく感服した次第であります。
山口幹文
2006年12月1日
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Oct 29, 2006
世間のヒロイモノ 【109】
〜おけさと民主主義〜(佐渡)

佐渡両津港の「おけさ灯台」です。「どこがおけさ」なのかは何となく分かりますが、「何でおけさ」となるとちょっと分かりません。
「いやいや観光客へのアピールだ」と言われても、高速船からでは見過ごしてしまい、フェリーの場合だと、この時間はエサをねだって来るカモメに夢中なので、おそらく気が付く人は少ないのではないでしょうか。せめて歌に合わせてカクカクピカピカと踊りでもすれば、少しは話題になるかと…。
あまり関係ありませんが、「灯台下暗し」と「大正デモクラシー」って、似ているけれど全く違う感じがしませんか。
ついでにもひとつ。
二十歳過ぎまで「灯台下暮らし」だと思っていました。
山口幹文
2006年10月29日
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Oct 25, 2006
世間のヒロイモノ 【108】
〜もうひと突き〜(新潟)
え〜皆様、上方をご覧下さい。
昔々この辺りは雪深く不便なところでございましたが、この地を訪れになったお大師様が手にした杖を突いたところ、一夜にしてこの近代的な街に生まれ変わったと云われております。
以来、お大師様のご慈悲と法力により、日本海側第一の都市として日夜発展を遂げることとなりました。
しかしお大師様、私たちはどこかで道を誤ってしまったようです。もう一度その杖をお突きになり、写真でしか見たことの無い、あの柳の揺れる美しい掘割の街並みを取り戻して頂けないでしょうか。
山口幹文
2006年10月25日
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Oct 13, 2006
世間のヒロイモノ 【107】
〜夕日のコンダラ〜(新潟)

あの「巨人の星」の主題歌冒頭の部分を、「思い込んだら試練の道を」と誤って解釈している人が多いのに驚きを禁じ得ません。なぜ素直に「重いコンダラ試練の道を」と歌えないのでしょうか。
勝手な思い込みをしているのは飛雄馬ではなく父の一徹。だこらこそ姉は物陰で涙し、とーちゃんは卓袱台を蹴飛ばし、飛雄馬は血の汗を流さざるを得なかったのです。
きっとこのコンダラも、幾多の青春の汗と涙に濡れて赤錆びてしまったのでしょう。
山口幹文
2006年10月13日
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Oct 11, 2006
世間のヒロイモノ 【106】
〜命の寸法〜(栃木県)
心ない飼い主に捨てられた愛玩動物が野生化し、じわじわと生態系を脅かす昨今。大猫のみならず子猫だって捨てたりしてはいけません。
そもそも
「っていうか、可愛いい」
とか
「だって流行ってるしぃ」
という程度で生き物を買う(飼うではない)なんぞ以ての外の言語道断。
種が違うので難しいとは思うが、そこは努力して買われる方の身になって考えてみろ、と言いたくなります。
山口幹文
2006年10月11日
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Sep 25, 2006
世間のヒロイモノ 【105】
〜おりてとおらないと〜(新潟)

おっ、あやうく見逃すところだった。
イラストの詰めがやや甘いせいか、以下のような解釈が・・・・・。
1、歩行者がぶつけられる前に危険を察知し、自転車を足で止めた。
2、歩行者がぶつけられて逆上し、自転車に蹴りを入れた。
3、しかし電動アシスト付き自転車だったため、思い切り感電してしまった。
4、試合中、何らかの理由により乱入した自転車と、アルビレックスのキーパーによる必死の攻防戦。
他にも何か思い浮かびそうですが、みなさん規則を守りましょう。
山口幹文
2006年9月25日
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Sep 09, 2006
世間のヒロイモノ 【104】
〜タンゴ〜(京都)
ポピュラー音楽とダンスの一形態。
19世紀中頃、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス近辺で発生し、そのリズムは情熱的であり旋律は哀愁を帯びたものが多い。踊りは当初男達の荒々しいものだったが、次第に男女が組む形式が確立され、子供の日には黒猫も踊り出すことがある。
我が国においては戦後の第一次ラテンブームを皮切りに愛好家が増え、京都北部では地名の一字(舞)と古称(丹後)に因んで鉄道名にまでなったが、路線の経営状況について、アルゼンチンのフリオ・デ・ビド公共投資事業大臣からのコメントは取れていない。
山口幹文
2006年9月9日
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Sep 06, 2006
世間のヒロイモノ 【103】
〜出題〜(新潟)

画像と以下の文章を参考に、空白部分に適切な言葉を当てはめなさい。[平成17年度 穴梅中学入試試験]
例解
(1)あとの人のために、(ポチ袋を置い)て下さい。
(2)水道料金は会社負担ですから、(ポチ袋に紙幣を挿入)して下さい。
(3)パイプが目づまりしないよう、タバコの吸殻・ガム等は捨てないで下さい。
山口幹文
2006年9月6日
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Jul 22, 2006
世間のヒロイモノ 【102】
〜逞しきものたち〜(佐渡)

かつて、湿り気を帯びた畳(某メンバーの部屋)に生えたキノコを目にしたことはありますが、今回は軽自動車の荷台です。このキノコも逞しいが、もとは樹木とはいえ、こんな姿になっても養分を提供している(と思われる)ベニヤ板もまた劣らず逞しい。
車の持ち主であるOさんに、「このまま荷台で増やし、キノコの移動販売をしませんか。起業家として、第二の人生を逞しく華やかに送りましょう」と提案するつもりなので、どなたか毒の有無と増やし方を教えて下さい。
山口幹文
2006年7月22日
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Jul 11, 2006
世間のヒロイモノ 【101】
〜横断歩道〜(新潟市)
仮塗装とはいえ、何でまたこんな微妙な曲線にしたのかなあ。真っ直ぐ塗った方が楽だろうに。以前の塗装が車道側に残っているのも気になるなあ。
しばらく眺めてみましたが、この曲線に沿って渡った人も、この横断歩道にカメラを向ける人もいませんでした。
みんな忙しいのだなあ。
山口幹文
2006年7月11日
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Jun 12, 2006
世間のヒロイモノ 【100】
〜伝説〜(新潟)

「切るに忍びない」という、心優しい家主さんのお宅でしょうか。じっと眺めているうちに「シャッター音に気が付いて振り向く、ガラス戸を開けようとしているトナカイ」に見えてきて仕方がありませんでした。
越後の海岸沿いには、大陸から海を渡って松に姿を変えた「トナカイ伝説」が残されていると聞きました。ひょっとしたら、これがその「見返りの松」なのかも知れません。
山口幹文
2006年6月12日
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※編集注
せんせい、100回目にしてはずいぶん無理矢理なネタかと。というか、デタラメ?
いや、更新をここまで滞らせたワタシはナニも言えません…。
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May 15, 2006
世間のヒロイモノ 【99】
〜民営か?〜(東京都)

都心の、とあるビルのロビーにて発見。
世界中で色とりどりのポストを目にしてきましたが、こんな渋い色のものは初めてです。何用かと見てみたら、「私設」のプレートが貼付けられていました。なるほど、これなら何色にしようとお構いなしです。投函された郵便物が、郵便局に至るまでの手順はどうなっているのでしょうか。
個人的には、設置角度が壁や柱に対して素直でないところや、投函口の庇の形状に強く惹かれております。
山口幹文
2006年5月15日
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Apr 25, 2006
世間のヒロイモノ 【98】
〜窓辺にて〜(佐賀県)

さる有名な焼き物の里で見かけた障子窓。窯元の住まう家でしょうか。宿へ戻る道々、「かま→まど→どんぶり→りょうりや」という尻取りが成立。腹を空かせた粗忽者が、「カツ丼大盛り〜」などと叫びつつ飛び込みませんように。
山口幹文
2006年4月25日
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Apr 21, 2006
世間のヒロイモノ 【97】

〜まぬかん〜(中国)
マネキンは、本当ならば「マヌカン(mannequin・仏)」と発音するのですが、我が国では「招かん(まぬかん)」に通じるため、「招金(まねきん)」をかけて「マネキン」と発音するようになったとのこと。
これは中国成都市の洋品店。「ふん」とばかりそっぽを向く「招かん」×約80体が几帳面に並べられた店内は、あたかも合わせ鏡のような世界でした。
山口幹文
2006年4月21日
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Apr 01, 2006
世間のヒロイモノ 【96】
〜お品書き〜(鳥取県)

店内の調度も庭の景観も落ち着いた感じなのに、お品書きの説明があらぬ方向へ飛躍しているため、いまひとつ落ち着くことができませんでした。
紅茶・ココア・コーラフロート・アイスクリーム・まごころトーストの「当たり前」が心地良く感じられるなか、注文したのはコーヒーフロート。
味はまあまあでしたが、「あのコーヒー」というのが、一体どのコーヒーを指すのか判らぬままでした。
山口幹文
2006年4月1日
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Mar 18, 2006
世間のヒロイモノ 【95】
〜逡巡〜(京都)

御食事処の案内板。
せっかちな上に決断力が乏しいので、極め付けの空腹時にこれを見たら平常心を保つ自信はありません。のみならず、そんな自分に嫌気がさし、お寺の方に駆け込んで出家遁世する可能性も考えられます。
せめて矢印の方向を整理してくれれば、余計な波風も立たなくなるのではと思う古都の昼下がりでした。
山口幹文
2006年3月18日
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Mar 17, 2006
世間のヒロイモノ 【94】
〜きおつけます〜(京都)

「五七五」の警句です。犬のサイズに関するものでないことは確か。大したネタではないので、「七七」を付け足して遊んで下さい。
美しく 犬の大小 きおつけて
舞妓飛びのく 春の裏路地(幹)
美しく 犬の大小 きおつけて
見るに見られぬ 春の星星(一管)
美しく 犬の大小 きおつけて
山桜花 遠き山にも(文)
美しく 犬の大小 きおつけて
紅柄格子の 春の夕焼け(風月)
以上、選外駄作。
山口幹文
2006年3月17日
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Mar 09, 2006
世間のヒロイモノ 【93】
〜大衆食堂〜(埼玉県秩父市)

暖簾に書れたその文字を「だいごうしょくどう」と読み、親に笑われたのも今は昔。恥ずかしい思い出とは関係なく、推定築三十年以上・ビニールの椅子・デコラのテーブルを見つけたら即入店です。
そこでこの食堂、前記の条件を充分に満たした上、ラーメンの色・温度ともに満点に近く、食べ進むうちに現れた瀟洒な店名が、再びぼくを唸らせました。具としては希少価値の高いカマボコと目を回す二枚のナルト、何気なく添えられた緑茶の佇まいも忘れられません。
ごちそうさまでした。
山口幹文
2006年3月9日
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Mar 01, 2006
世間のヒロイモノ 【92】
〜雛祭り〜(福岡県柳川市)
数年前、北原白秋の故郷で見た雛祭り。いずれも民家を開放して所狭しと飾られており、その量においても質においても大変見事なものでした。

「大所帯」
これはほんの一部。五人囃子も二十人囃子くらいになっているので、合奏は至難の業。そのご苦労お察しいたします。

【左】「さげもん」
「さげもん」とは「下げ物」のこと。女の子が生まれると親戚・知人から贈られるそうです。くぐって歩くのに苦労しますが、かなり目出たい雰囲気でした。
【右】「ワラシ」
岩手では、色白の奇麗な座敷童子(ザシキワラシ)をチョウビラコと呼ぶそうですが、この子は合格でしょうか。
山口幹文
2006年3月1日
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Feb 22, 2006
世間のヒロイモノ 【91】
〜帰巣本能〜(東京)

かつて住んでいた町へ行ってきました。
四十年振りで眺める町は、右も左も見知らぬ土地のようでしたが、気が付いたら我がアパート跡地や、通っていた小学校の前にちゃんと立っていたのにはびっくり。ちょっとした「帰巣本能」が働いたのでしょうか。
画像は、その時たまたま足許に落ちていたお菓子の空箱です。何の因果か、それはこの町にいた頃に良く食べた「ココアシガレット」でした。
山口幹文
2006年2月22日
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Feb 09, 2006
世間のヒロイモノ 【90】
〜大脱走〜(沖縄)

一風変わった外壁と思いましたが、集団脱走中のシャコ貝でした。
黙って食われることが遣り切れなくなったのでしょう。店内には後に続くシャコ貝が、みっしりと詰まっているようでした。壁から飛び降りて割れずにいたとしても、数キロ先の海岸線までに人の目はもちろん、車・信号・犬・猫・キャッチのお兄さんなどが遠慮なく立ちはだかっているはず。
まさにGREAT ESCAPE!!
山口幹文
2006年2月9日
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Feb 06, 2006
世間のヒロイモノ 【89】
〜復興への扉〜(新潟県十日町市)

あれえ?
何だかずいぶん「いきなり」なたばこ屋さんだなあ。

【幹】あのぉ、こんなに開けちゃって寒くありません?
【主】ええ、やはり寒いです。
【幹】この雪ですもんねえ。
【主】地震で店が潰れて、ここは仮店舗でして。
【幹】・・・・・。
【主】もうすぐそこに店が出来ますから。
ダイセのご主人さん。冷やかし半分でつまらぬことをお訊きして、誠に失礼いたしました。この豪雪でご苦労なさっていると思いますが、どうかお体に気をつけてこれからも頑張って下さい。新しいお店が繁盛しますように。
山口幹文
2006年2月6日
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Jan 27, 2006
世間のヒロイモノ 【88】
じっちゃんさんより投稿いただきました。
写真は、10年ほど前に鹿児島〜種子島〜屋久島への貧乏旅行の最中、交通費を浮かすべく種子島を徒歩縦断の際、ヘトヘトになりながら辿り着いた駄菓子屋(よろずや?)さんの戸に貼ってあったモノです。
同じ行為への対処も土地が違えばこうもおおらかなものか(・?・)とその場で笑い崩れてしまいました。
(「そんなにも面白いモノかね?」と首を傾げながらも許可をいただき撮らせていただきました。)
じっちゃんさん、投稿ありがとうございます。
この張り紙ですが、いきなり学校とか親に通報するのではなく、はつさんが、己のげんこつを以て社会的制裁を喰らわすことに深く感じ入りました。「ガキを憎まず罪を憎む」の精神です。また、ちゃんと子供の丈に合わせた位置に貼ってあるのも、はつさんが真剣であることの証拠。悪ガキどもはこれを見て、身の引き締まる思いをすることでしょう。
でもはつさん、体罰はげんこつではなく、平手で手の甲かお尻を狙って下さいね。
山口幹文
2006年1月27日
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Jan 25, 2006
世間のヒロイモノ 【87】
〜星条旗〜(アメリカ)

中学生の頃、都内の米軍居住区で新聞配達をしておりました。
芝生に囲まれた白い家の中にはふかふかの絨毯。キッチンから漂うバターの香り。生意気そうな小型犬(これは天敵)。そしてその時に配っていたのが「星条旗(Stars & Stripes)」という名の新聞でした。後年その新聞の取材に及び、昔話で盛り上がったことは言うまでもありません。
山口幹文
2006年1月25日
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Jan 24, 2006
世間のヒロイモノ 【86】
〜負けるな〜(佐賀県)
郊外ショッピングセンターの興隆に伴い、日に日に衰退しつつある地元駅前商店街。これは日本のみならず、欧米諸国でもこのような「ドーナッツ化現象」が取り沙汰されております。でもどんなに駐車場が大きくても、どんなに品数が多くても、どんなに値段が安くても、こんなサービスは出来ますまい。
がんばれ駅前商店街!!
山口幹文
2006年1月24日
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Jan 21, 2006
People, Places and Things No. 85
The End of Satiation
- Matsuyama

At this bakery I immediately went back to my childhood.
My regular orders were Koppepan rolls, steamed rolls, and Amashoku rolls. "Koppe" (shortened nick name), my favorite was only 10 yen. If I had one more 10 yen coin, I could add butter or strawberry jam to make it gorgeous! Glossy Koppe with sweet aroma and a fresh croquette out of the oven were the kings of kids' snacks. Even though I eat exactly the same thing today, they don't taste as great as they used to be... It must be my sins of satiation.
Motofumi Yamaguchi
transleted by Chie
January 21, 2006
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世間のヒロイモノ 【85】
〜飽食の果て〜(松山市)

店先で小学校低学年に戻りました。
定番はコッペパン・蒸しパン・甘食。一番好きだったコッペ(と呼んでいた)は十円。もう一枚十円玉があれば、マーガリンやイチゴジャムを塗った豪華版が我がものに。あの艶々した甘い香りのコッペと、店先で揚げてくれるコロッケは外食おやつの王様でした。
今同じものを食べても、あれほど美味しいとは感じられないのは、きっと「飽食の罰」なのでしょう。
山口幹文
2006年1月21日
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Jan 18, 2006
People, Places and Things no. 84
Under the sod (Kusaba no kage)
- Sado

In Japan we have serious illegal waste problems and of course Sado is not an exception. These cars must had gone through beautiful golden rice fields and stormy coastal roads and crossed many muddy ridges on this island. They must had been a great part of their family. Alas... their glitter has shaded and they are quietly waiting for the day to be a part of the earth now...
Amen!
Motofumi Yamaguchi
translated by Chie
January 18, 2006
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世間のヒロイモノ 【84】

〜草葉の陰〜(佐渡)
違法廃棄物が問題になっている昨今、佐渡では未だに健在です。
稲穂の揺れる田園を走り抜け、風吹く海岸通りで潮を被り、雨にぬかるむ峠を越え、家族の幸せの一端を担ったであろう車たち。今はもうあの日の輝きも無く、地球と同化する日を静かに待ち続けるばかり。
合掌。
山口幹文
2006年1月18日
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Jan 11, 2006
People, Places and Things No.83
Getting What I Pay For
(Essa sea route)

There is a car ferry that we always rely upon to transport us back and forth between Niigata and Sado. A standard one way ticket costs two thousand and sixty yen. I'm not sure if this is expensive or cheap but I would think that the usage of life jackets and lifeboats are included in the price of a ticket. It would be a glorious day if even for just once, I don a life jacket and take one of those lifeboats out to sea.
A friend once commented "It would be so much more interesting if the mannequin wore on it's head an Okesa kasa (a straw hat worn in a traditional Sado dance) and the emergency life boats replaced by the tarai bune (traditional Sado tub boats)."
That such a comment was made by a person who cried while watching "Titanic" is simply beyond me.
Motofumi Yamaguchi
translated by Kaoru Watanabe
January 11th 2006
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世間のヒロイモノ 【83】
〜支払済み〜(越佐海峡)

いつもお世話になる新潟佐渡間のフェリー。二等片道2,060円が高いのか安いのか良く判りませんが、そこには救命胴衣と救命艇の使用料も含まれているのだと思われます。ベタ凪で薄日射す昼下がり、一度で良いから試着と試乗をさせてもらえないかなあ。
友人が「モデルの帽子をおけさの笠にして、救命艇をたらい舟にしたら面白いのに」と言っておりました。何遍も「タイタニック」を観て涙した者のアイデアとは思えません。
山口幹文
2006年1月11日
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Dec 30, 2005
世間のヒロイモノ 【82】
〜危険行為〜(佐渡)
標識というものは、直感的に理解できればそれで良し。
とは思うものの、変に腰を浮かせた運転手とその運転手に密着せずに座る同乗者の関係、ではなかった、この二人の乗車姿勢は大変危険。ヘルメットの着用もあやふやで、奇っ怪な形のエンジンも非力そう。細かな部分に大きな危険を孕む標識に見えてなりません。
山口幹文
2005年12月30日
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Dec 14, 2005
世間のヒロイモノ 【81】
〜夜行は恋し〜(裏日本)

久々に乗った「急行きたぐにB寝台」は、昔とちっとも変わっていませんでした。
狭いベッドと絶えず響くレールの音。そして人気の無い駅での長い停車。新幹線やジェット機では味わえない「旅の風情」というものが満載されておりました。吉井勇風に書くならば「かにかくに夜行は恋し寝るときも枕の下をレールのながるる」となりますか。
先頭車両のプレートには、よく見ると「おけさの笠」を被った男性が描かれています。
山口幹文
2005年12月14日
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Dec 07, 2005
世間のヒロイモノ 【80】
〜みな眠い〜(チベット)

商売人も修行僧も巡礼者も、眠い眠いみな眠い。「寝た間は仏」「寝る間が極楽」のことわざ通り、人は眠いから眠るのではなく、きっと現世の苦労を忘れるために眠るのでしょう。
かく言う私は労働をちっとも苦労と思わぬ方ですが、なぜかちょくちょく極楽状態になります。きっと仏性を備えた善人なのでしょう。
山口幹文
2005年12月7日
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Dec 06, 2005
世間のヒロイモノ 【79】
〜えんむすび〜(京都)

私好みの筆触で描かれた野宮神社の案内板。
縁結びと進学の成就を願い、善男善女が行き交います。が、単独・男女・女女のみで、男男の組み合わせが見当たりません。ご神前ということで遠慮してしまうのですかねえ。日本の神々は心が広いので、そんなに心配することは無いと思いますが・・・・・。
※前回の答えは「3、そんな馬鹿なの公衆トイレ」でございます。
山口幹文
2005年12月6日
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Nov 30, 2005
世間のヒロイモノ 【78】
〜歴史的建造物〜(佐賀県佐賀市)

市内で目にした瀟洒な建物。さて一体何でしょうか。
1、有田焼のコレクションで有名なコーヒーハウス
2、意外なことに場外馬券売り場
3、そんな馬鹿なの公衆トイレ
4、もったいなくも旧公爵家別邸
※答えは次回のヒロイモノで。
山口幹文
2005年11月30日
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Nov 29, 2005
世間のヒロイモノ 【77】
〜みなオヤジ〜(北海道某ホテル入り口付近)
【オヤジNo.1】
北の大地お約束のヒグマの彫り物。またの名を山オヤジ。
【オヤジNo.2】
我慢できずに手を突っ込む、昭和29年生まれ蠍座のくせに軽薄なオヤジ(の左手)。
【オヤジNo.3】
熊の隣に置いてあった、ほぼ等身大の置物。文字通り「彫りの深い」アイヌのオヤジ。
【おまけ】
これは若い太鼓打ち。オヤジNo.1のモデルか!?
山口幹文
2005年11月29日
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Nov 19, 2005
世間のヒロイモノ 【76】
〜くすりやさん〜(富山)

「人さらい」ではありません。昔懐かし「越中富山の薬屋さん」です。
さすがに服装は違いますが、小さい頃は年に何度か家に来て、赤い小さな薬箪笥の中身を取り替え、「ぼくちゃんにだけだよ」という感じで、必ずおまけに紙風船をくれたものでした。駅前で固まってなんかいないで、復活してくれないものかなあ。
山口幹文
2005年11月19日
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Nov 18, 2005
世間のヒロイモノ 【75】
〜鍛冶屋〜(フィンランド)

え〜何ですな。世間では「所変われば品変わる」なんてことを申しますが、こと鍛冶屋に限ってはそう変わるもんじゃございませんな。あちらさんでもカナシキ・イレツチ・ハシ・ホドなんぞは似たり寄ったりでして。
・・・・・え?日本の鍛冶屋に較べたら歳が若いだって? そりゃ何しろ「冠者」でございますから・・・・・。
山口幹文
2005年11月18日
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Nov 15, 2005
世間のヒロイモノ 【74】
〜獅子奮迅 門柱編〜(沖縄)

ご存知南国の獅子(シーサー)たち。
屋上で頑張るだけでなく、このように門柱でも愛嬌を振りまいておりました。どうやらシーサーには悪霊の阻止だけではなく、福天を迎え入れる役目も課せられているようですが、調べてくるのを忘れました。
山口幹文
2005年11月15日
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Nov 14, 2005
世間のヒロイモノ 【73】
〜ただ乗り〜(日本上空)
沖縄へ向かう機内。空いていたので、客室乗務員さんが胡弓のために一席確保してくれました。さる高名なチェリストは二人分払って楽器を隣に座らせ、機内食も自分同様にサービスさせるそうです。
出世したあかつきには、ちゃんと料金払って乗せてやるからな。
山口幹文
2005年11月14日
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Nov 10, 2005
世間のヒロイモノ 【72】
〜疑惑〜(サン ディエゴ・那覇)

最初アメリカで見た時もそう思いましたが、日本で再会してみてもこのトサカとクチバシは、やはり「鳥のアタマ」です。調べたら「極楽鳥花(Bird of Paradaise)・バショウ科」とありました。う〜ん、本当に鳥ではないのかなあ。かすかに「ぐげっ」と鳴いたような気もするのだがなあ。
山口幹文
2005年11月10日
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Oct 27, 2005
世間のヒロイモノ 【71】
〜おつまみ〜(ニューヨーク)

スタジオ録音でお世話になる「コンソール」という音響機器です。
これで音を混ぜたり調整したりする訳ですが、いつもながら一基ウン千万円以上という価格と、華麗なるつまみの群れに目が眩みます。目分量でつまみ一個あたり二万円以上にはなりますか。おつまみとしては、カラスミなどより高級であると言えます。
山口幹文
2005年10月27日
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Oct 25, 2005
世間のヒロイモノ 【70】
〜手入れ〜(イギリス)

近くに要人が来るため、警察が楽屋のチェックに来たところです。
コワモテ警官の緊張と威厳が、はしゃいでいるとしか見えない、耳と口のだよ〜んとなったビークル犬によってうやむやとなってしまったのは残念と言うべきか。
終了後、鞄の一部がワン君のよだれで光っていました。
山口幹文
2005年10月25日
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Oct 17, 2005
世間のヒロイモノ 【69】
〜驚きの工業デザイン〜(佐渡・ニューヨーク)

両者とも機能性・操作性・採算といった諸事情を勘案した結果でしょうが、制作者が後々この「びっくり顔」を面白がる人間の存在を予期していたかどうか、ぜひとも知りたいところです。
ちなみに、TIMEだったかLIFEだったかで、この手のものを集めた写真集が出ていました。英語版ですが写真集なので関係無し。充分に楽しめます。
山口幹文
2005年10月17日
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Oct 11, 2005
世間のヒロイモノ 【68】
〜反対〜(長野県)

米の自由化に対する米国へのメッセージでしょうか。裏向きになってはおりますが、その断固たる姿勢は見ての通りで筋金入り。農産物に限らず、地球規模の商売とは難しいものです。
※この軍手の意味するところがご不明な方は、ハリウッド系アクション映画を観るか、ご近所のラッパー、もしくは米国人にお訊ね下さい。
山口幹文
2005年10月11日
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Oct 07, 2005
世間のヒロイモノ 【67】
〜旧猿人〜(新潟県)

野ざらしになった直列猿人の亡骸たち。
人間の手によって造られ酷使され、挙げ句の果ては排泄物が汚いだの声がでかいだのと糾弾されてこの始末。
いずれ彼らの食料も払底し、新種の猿人に取って代わられるのでしょうが、それはそれでこれはこれ。よく見ると体液が漏れているので、責任者はちゃんと合法的に埋葬するように。
山口幹文
2005年10月7日
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Oct 06, 2005
世間のヒロイモノ 【66】
〜泉田誠一さんから〜(愛媛県)
あの橋は「沈下橋」と言って、四国の山間部によく見られる橋です。
上流が大雨等で、増水したさいに、文字通り水没します。
幅は、車一台分の物から、バイク一台がようやく通れる物まで様々です。
欄干が無いのは、水没した際に、流木等の流れてきた物がぶつかって壊れるのを防ぐ為です。その為、しばしば車が転落する事故があるそうですよ。
ちなみに、撮影場所は四万十川上流の旧西土佐村で、しばしば代表的な四万十川の風景として紹介されます。
幹文のコメント
増水したら水没・・・・・。
車やバイク一台分の幅に、欄干だけではなく照明も見当たりません。
暗くなったらイノチガケですね。
橋の袂で、じっと考えあぐねる若葉マークさんとかいないのでしょうか。
一瞬だけローマ遺跡のようにも見えたりして、色々な意味で味わい深い橋だと思います。
投稿ありがとうございました。
山口幹文
2005年10月6日
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Oct 05, 2005
世間のヒロイモノ 【65】
〜昭和は遠く〜(京都・新潟)

これを見て、私の年代ですと、
食堂の椅子→お子様ランチ→小さな旗→百貨店屋上の乗り物。
バスの椅子→ボンネットバス→女性の車掌さん→初代コロンビアローズ。
といったところに落ち着きます。
古椅子や 昭和は(やや)遠く なりにけり・・・か。
山口幹文
2005年10月5日
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Oct 04, 2005
世間のヒロイモノ 【64】
〜1/1シリーズ〜(カナダ・イギリス)

戦争というものを知るためには、かようなものに触れるのも有効な手段です。
中にはこれを見て闘争本能を高揚させるアホもいるのでしょうが、少しでも想像力働かせれば無邪気にはしゃげなくなるはず。この手のものはプラモデルぐらいで止めておきましょう。
蛇足ながら戦争は物資の浪費、環境破壊の最たるものでもあります。
山口幹文
2005年10月4日
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Oct 03, 2005
世間のヒロイモノ 【63】
〜ゼツエンガイシ〜(京都)

最近は見なくなった陶器の絶縁碍子。
親戚の家でも見つけたので、改築時には是非ぼくにと懇願したところ、どうしてこんなものをと不思議がられました。いや、欲望に理由は無いのです。ところで、コードを覆っている方は何と呼ぶのだろうか。被覆碍子とでも呼ぶのだろうかなあ。どっちも欲しいなあ。
山口幹文
2005年10月3日
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Oct 01, 2005
世間のヒロイモノ 【62】
〜焼き栗〜(イタリア・ポルトガル)

子供の頃から中国伝来の、極めて東洋的なスナックだと思っていたので、欧州各地で普通に売られているのを見てびっくりしました。
きっとあちら様からしてみれば、日本にもあるのかと驚かれるのでしょう。フランスやスイスでも食べてみましたが、見た目も味も日本のものが一番のように感じます。
・・・あ、値段も一番だ。
山口幹文
2005年10月1日
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Sep 30, 2005
世間のヒロイモノ 【61】
〜厚くてごわごわ〜(ベルギー)

とある教会で見たネウマ譜(中世の譜面)。
ラテン語のグレゴリオ聖歌とかでしょうか。何となく判るが良く判らないというシロモノですが、四カ国語で書かれた「触っちゃ駄目よ」は良く判ったので、見つからぬようそっと中世の感触を確認いたしました。
重なると日本人の良識を疑われますので、皆さんは真似をしないで下さい。
山口幹文
2005年9月30日
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Sep 29, 2005
世間のヒロイモノ 【60】
〜只今満開〜(佐渡)

佐渡の美味いもののひとつに「蕎」があります。
つなぎ無しのいわゆる「田舎蕎」ですが、これがつるつるしこしこで美味いこと美味いこと。そしてアゴ(トビウオ)からとった出汁がこれまた絶品。
・・・何だかお国自慢みたいだなあ。で、これはご近所の蕎畑。満開の花の間を、ミツバチが忙しそうに飛び交っています。
山口幹文
2005年9月29日
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Sep 28, 2005
世間のヒロイモノ 【59】
〜明日のたらい舟〜(佐渡)

地元ではハンギリと呼ばれ、このような磯ネギ(磯漁)に使われます。
今日は不漁らしく、おとーさんは手にした小さなアワビをポイと捨て、あっという間に遠くへ去ってしまいました。
漁だけでなく、舟底に強化ガラスを嵌め込んだり、センターボードとセールを取り付けて帆走したりと、色々楽しめそうな気もしますが…。
山口幹文
2005年9月28日
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Sep 27, 2005
世間のヒロイモノ 【58】
〜若鶏のブロードウェイ風〜(チベット)

ラサの市場に並んでいました。何だかミュージカルの一シーンを観ているようです。
六人で歌って踊る
↓
Yeah!!の掛け声でキメのポーズ
↓
照明カット
↓
拍手の中で転換
というところでしょうか。
「二列目の黒いのは烏骨鶏じゃないですか!?」とは当ブログ管理人の弁。おお、高級品だ。
山口幹文
2005年9月27日
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Sep 26, 2005
世間のヒロイモノ 【57】
〜窓辺の達磨〜(ベルギー)

手編みレースは修道女の手仕事として、ボビンレースは良質の麻を産したベルギーで確立され、18世紀までは主に司祭の衣装の一部に使われていたとのこと。
昔から貴重な工芸品だったのですねえ。
もちろん一介の笛吹きには手も足も出せません。窓越しに見る高嶺の花でありました。
山口幹文
2005年9月26日
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Sep 24, 2005
世間のヒロイモノ 【56】
〜獅子奮迅〜(沖縄県八重山)

沖縄・八重山へ行った時の楽しみのひとつに、この屋上の獅子(シーサー)見物があります。
睨みをきかす正統派、悪霊を軽くいなすひょうきん派、ちょっとデッサンおかしい派まで色々あり、首が痛くなるのを忘れます。
いずれにせよかんかん照りの南の島で、今日も島民を護り続けているのです。
山口幹文
2005年9月24日
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Sep 23, 2005
世間のヒロイモノ 【55】
〜子供の遊び〜(チベット)
「低学年」

男子の定番チャンバラです。
私も散々棒切れを振り回したもので、非力な我が身に重ねるのは「赤胴鈴之助」か「隠密剣士」でしたが、ラサの子供達が描く英雄は誰なのでしょうか。
この後、右の男の子は素手でサーベルに立ち向かっておりました。真剣白刃取りを教えるのだった。
「高学年」

子供の頃は大人と子供の住み分けがあり、玉突きは大人の世界に属するものと思っていたので近付きませんでした。その辺の事情がどうなっているのか、ラサで聞けば良かったなあ。
山口幹文
2005年9月23日
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Sep 22, 2005
世間のヒロイモノ 【54】
〜山岳鉄道〜(スイス)

スイス山岳地帯の市民の足です。
赤い方は引退済みのケーブル式(乗ったのは現役車両)で、青い方は現役のアプト式。
どちらも速度は出ませんがその分景色を楽しむことができ、何よりも、急勾配を力強く確実に進む働きぶりがこの私とは対照的で、まあ、その辺が誠によろしく思われるのでした。
山口幹文
2005年9月22日
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Sep 21, 2005
世間のヒロイモノ 【53】
〜凹みの真意〜(オーストリア)

世間のヒロイモノ 【53】
〜凹みの真意〜(オーストリア)
全体的にセンスの良いベッドメイクなのですが、二つ並んだ枕に注目。
どうやらメイドさんが空手の稽古をしたようです。単に直すのを忘れたのか、あるいは日本贔屓であることを伝えようとしたのか。それとも「心付けを忘れるな」ということだったのかなあ。忘れたけれど。
山口幹文
2005年9月21日
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Sep 20, 2005
世間のヒロイモノ 【52】
〜ダラスのやや暑い日〜(アメリカ)

あらら。
何の騒ぎかと寄ってみたら白バイの事故でした。転がるハーレーにサングラスの婦人警官がかなりアメリカン。後方に見えるのは、ケネディ暗殺の実行犯が潜んでいたとされている「教科書倉庫ビル(現在は事件の資料館)」で、そこへ見学に行く途中でした。
みなさん、「JFK」は必見の映画(書籍も)ですぞ。
山口幹文
2005年9月20日
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Sep 19, 2005
世間のヒロイモノ 【51】
〜草原之宝〜(チベット)

チベットにあって、ヤク牛は重要な家畜です。
農耕の労働力としてはもちろん、体毛から糞まですべて余すところ無く利用されます。
しかしこの素晴らしい仕組みも、我が国における稲や鯨のように、いつしか時代の流れの中に消えていくのかも知れません。
山口幹文
2005年9月19日
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Sep 17, 2005
世間のヒロイモノ 【50】
〜甘党〜(ベルギー・ポルトガル)

我が国では
【酒豪→男らしい 甘党→軟弱】
という風潮があり、甘党の私としてはこのいわれの無い偏見に苦悩するかと思うとそんなこともなく、甘いもの頬張っては相好を崩しておるわけです。
基本的には母国の煉菓子を天の位といたしますが、かような異国の菓子類にもいたく感動する次第です。
山口幹文
2005年9月17日
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Sep 16, 2005
世間のヒロイモノ 【49】
〜あちこちバター〜(チベット)

ヤクの乳から作られるバター。
食用はもちろんのこと、こうして寺院の灯明や供物にも使われます。
お陰で薄暗いお寺の中はほんのりと脂肪の匂いが漂い、壁も床も何となくね〜っとりとしており、それだけで「思えば遠くへ来たもんだ」という感慨に浸ることができました。
山口幹文
2005年9月16日
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Sep 14, 2005
世間のヒロイモノ 【48】
〜願掛け〜(日本各地)

こんな世の中でさぞやお忙しいことと思いますが、弥勒下生のその日(注)まで、どうか(信心やお布施の程度に関わらず、私と、余裕があれば私以外の)迷える衆生をお救い下さい。
(注)釈尊の生没年に諸説あるため、およそ56億7千万年弱後と勝手に推定。
山口幹文
2005年9月14日
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Sep 13, 2005
世間のヒロイモノ 【47】
〜廃船〜(茨城県土浦市)

このような木造だと、廃れ具合もに風情があって美しいものです。
このまま時が経てば分解・腐敗し、いずれは地球とひとつになるのでしょう。その様子を「早回し」で見てみたいものだなあ。
船は跡形も無く朽ち果て、ペンキで書かれた数字だけが水面に漂い、その数字と西暦が一致していた。なんて、SF映画のラストシーンみたいで面白そう。
山口幹文
2005年9月13日
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Sep 12, 2005
世間のヒロイモノ 【46】
〜得物の格付け〜(佐渡)

私の好きな渡津神社の流鏑馬神事。射手が子供ですからこんな具合です。
古来弓や刀は霊力を持つものとされ、様々な儀式に用いられてきましたが、十手・手裏剣・吹き矢などにそのような出番はありません。出自・殺傷能力・製作費の違いでしょうか。
山口幹文
2005年9月12日
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Sep 10, 2005
世間のヒロイモノ 【45】
〜三狸〜(遊鼓さんより頂きました)

谷汲山 華厳寺(岐阜県揖斐郡)にいた狸。
あ然としました。全然「みざるいわざるきかざる」の
意味を成していないじゃないかっ!
* * *遊鼓* * *
うわっ、遊鼓さん。こりゃまたオモロイ画像を・・・・・・。
しかし、おおらかと言うか大胆と言うか・・・・・・・。
そもそも日本人は裸体や性に対してはこの狸の如く太っ腹だったようで、佐渡にも男根に見立てたLLサイズの、結構リアルな棍棒を振り回す神事がございます。
それにしても確かに狸では意味が通じず、まったく意味不明ですねえ。
住職、ぜひご説明を!!
山口幹文
2005年9月10日
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Sep 09, 2005
世間のヒロイモノ 【44】
〜晩夏〜(新潟角田浜)

あの賑わいは夢だったのだろうか。誰もいない砂浜に響くのは波の音と海鳥の声ばかり。オールの先から弾けて散った水しぶきは、まるで君を飾る真珠のようだったね。
な〜んて恋文を真面目に書こうとしていた昔の自分がチョー恥ずかしい(“チョー”も恥ずかしいか)。
山口幹文
2005年9月9日
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Sep 08, 2005
世間のヒロイモノ 【43】
〜三分の一〜(イタリア)

イタリア三大劇場のひとつ、華麗にして重厚なサン・カルロ劇場です。
本物の迫力というか、歴史的建造物の、あの独特の重さを感じました。ともあれ、かくも素晴らしい劇場を生み、そしてこれまで維持してきたナポリ市民に座布団一枚、じゃなかった盛大な拍手を!!
ちなみに、ナポリには「ナポリタン」というスパゲッティはありませんでした。
山口幹文
2005年9月8日
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Sep 07, 2005
世間のヒロイモノ 【42】
〜三猿〜(和歌山)

う〜ん、愛嬌があるとも見えるが、近所にいた悪ガキどもをちょっと思い出すなあ。
最近人里に降りて来る野生の猿や熊が問題になっておりますが、環境破壊に対して三猿の如くだった人間に原因があるのでしょう。
山口幹文
2005年9月7日
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Sep 05, 2005
世間のヒロイモノ 【41】
〜看板の本義〜(ベルギー)

子羊のだら〜んがすべてを語る秀逸な看板。皿に載る食材の外面だけでなく、内面までもが表現されています。
ちなみにラムチョップは、仕上げに醤油を少量垂らすと美味さ倍増。
毎日でもラムを食べたいのですが、佐渡では中々手に入れるのが…。
山口幹文
2005年9月5日
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Sep 03, 2005
世間のヒロイモノ 【40】
〜辻音楽師(其の五)〜(チベット)
珍しい楽器を持った男が向こうの方から来たので、「やあやあどうも」と軽薄な感じで一枚撮ったところ、「༆!!♪&♯♪+༽♭♪÷♪=$↑༻&¥↑ཞ!!」と捲し立てつつ、ファインダーからはみ出すまで迫って来ました。
互いに音も出さずお金も出さずしばし沈黙。
ラサの初日はこうして日が暮れるのでした。
山口幹文
2005年9月3日
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Sep 02, 2005
世間のヒロイモノ 【39】
〜起きて半畳、寝て一畳〜(チベット)

これぞホンマもんのアウトドアライフ。ヤクの毛で編まれたテント内には、最小限の生活道具のみ。しかし、狭いながらも生きる力に満ち溢れた空間でした。
修学旅行でテーマパークなんぞへ行く暇と予算があったら、ぜひこういう所で本当の「修学」をして欲しいものです。
山口幹文
2005年9月2日
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Sep 01, 2005
世間のヒロイモノ 【38】
〜辻音楽師 番外編〜(小樽市)

ギター
もっと楽器を寝かせ左肘を上げる。弦は指で押さえる。
ドラム
右バチを正しく握って、体の向きを両側と合わせる。
ベース
楽器の位置を高く。札が邪魔なので何とかするように。
以上、ダメ出し終了。お疲れさま。
山口幹文
2005年9月1日
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Aug 31, 2005
世間のヒロイモノ 【37】
〜竹林の七分の二福人〜(京都)

大黒様と恵比寿様が、宝船ではなく御輿に乗っておられます。それにしても竹の御輿とは珍しい。軽くて丈夫で、地生えのものなら竹林の保全にもなり、これで造形的に納得いけば言うこと無し。
山口幹文
2005年8月31日
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Aug 24, 2005
世間のヒロイモノ 【36】
〜塔を問う〜(札幌市)
バベルの塔は神を怒らせ、ピサの斜塔は傾き続け、エッフェル塔はパリ市民から猛反発を食らい、東京タワーはモスラやガメラにへし折られ・・・・・・。
塔の歴史は苦難の歴史。それでも塔は今日も建つ。
良く分からんが、そんなに必要なのか?
山口幹文
2005年8月24日
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Aug 23, 2005
世間のヒロイモノ 【35】
〜ヒゲについて〜(新井武志)

ヒトにとってヒゲとは何であるか。性的象徴・威厳の顕示・皮膚の保護。う〜ん、何だろうか。
少なくとも、猫やナマズのようには役立てていないようです。まあ、他愛の無い遊び道具なんでしょうか。
山口幹文
2005年8月23日
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Aug 18, 2005
世間のヒロイモノ 【34】
〜陳列の掟〜(宇都宮)

いにしえの空気に包まれたこの風情。
私好みとはいえ、多少の違和感を覚えるのは花火・暦・七味という組み合わせと、妙に片付いた陳列が原因か。子供は(私も)這い入る隙の無い店が苦手です。
ともあれ、増々のご繁盛を願っております。
山口幹文
2005年8月18日
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Aug 17, 2005
世間のヒロイモノ 【33】
〜落下の結果〜

六年前、立て続けに起きたMacの悲劇。落とした時の打ち所が悪くてこの惨状です。
持ち主に慰めの言葉をかけつつも、滅多に拝めぬ、芸術的ともいえるこの画面を堪能いたしました。液晶パネルって高価なんですよねえ。
山口幹文
2005年8月17日
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Aug 16, 2005
世間のヒロイモノ 【32】
〜もてなしのココロは先端に宿る〜(アメリカ)

ツアーで泊まった(並クラスの)ホテル。
端っこは何が何でもヒダヒダです。
細やかな「もてなしのココロ」は嬉しいものの、貧乏性ゆえ崩して使うまでに若干の時間を要しました。
山口幹文
2005年8月16日
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Aug 15, 2005
世間のヒロイモノ 【31】
〜出会いの街〜(徳島県徳島市)

僅かの間に、三本脚の狸と力つきて救援ヘリを待つキングコングに遭遇し、その五分後には天狗様と邂逅です。
異形のもので賑わう昼下がりの徳島でした。
山口幹文
2005年8月15日
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Aug 14, 2005
世間のヒロイモノ 【30】
〜尊像二題〜
お不動さん(新潟県佐渡市)
シヴァの化身悪魔の天敵、不動明王です。梵名のアチャラナータとは「動かぬ守護者」という意味。しかし残念ながら民法上では不動産とならず、動産とみなされてしまいます。
通称金次郎(千葉県野田市)
今では影の薄い存在となってしまった二宮尊徳。財政再建の達人です。
尊徳の名は「損得」から取ったそうですが、同時代の経済論者山片蟠桃(本業は大阪の番頭はん)といい、偉大なリアリストは気さくなユーモリストでもあったようです。
山口幹文
2005年8月14日
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Aug 13, 2005
世間のヒロイモノ 【29】
〜背で語る〜(埼玉県秩父市・新潟県佐渡市)

普段は家族やローンを背負う男の背中。祭りの時にはありったけの心意気を背負います。
男の背中は人生そのもの。いやはや大変だ。
山口幹文
2005年8月13日
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Aug 12, 2005
世間のヒロイモノ 【28】
〜乗り物今昔〜
遺物(ベルギー)

歴史は古いが、ブツとしては新しそうなのであまり興味なし。
観光用だしなあ。
現役(ベルギー)

歴史は浅いが、ブツとしては古いので大いに興味あり。
これは1961年から19年の長きに渡って製造された「Saab96」の、おそらく最終型。
62年と63年のモンテカルロラリーでは総合優勝を果たした名車で、欧州では今でも時々元気な姿を見かけます。
酷な気もするが、もう少し頑張れ。
山口幹文
2005年8月12日
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Aug 11, 2005
世間のヒロイモノ 【27】
〜具沢山〜(オーストリア)
楽屋用にサラダを頼んだらこれが出てきました。
素材を活かした一品といえましょうが、ぼくには鍋の材料としか思えません。
山口幹文
2005年8月11日
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Aug 10, 2005
世間のヒロイモノ 【26】
〜路地裏〜(富山)

この一角でタイムトリップしました。開発という名の下、都市からは「闇と陰」が消えつつあります。
しかしそんなつるつるの新建材のような街に、どうして人間が住めましょうか。
山口幹文
2005年8月10日
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Aug 09, 2005
世間のヒロイモノ 【25】
〜ノボリ二題〜
富より健康(富山)
まったくその通り。地産地消も大賛成。できれば低温殺菌の牛乳を飲みましょう。
関係ありませんが、黒沢映画はノボリのシーンが多いですよね。
多角経営(長野)

飲食店がキャンプ場経営に乗り出したのか、キャンプ場が飲食店を併設したのか、何となく「海の家」に近いものを感じさせます。
いずれにせよ、ここにテントを張る気は瞬時にして萎えました。
経営者はご一考を。
山口幹文
2005年8月9日
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Aug 08, 2005
世間のヒロイモノ 【24】
〜お守りを買うということ〜(長野)
販売機→授与所
料金→冥加料
と記すところに古刹としての矜持を感じます。
まあ念珠もお守りも、クリック一発ネット購入カード決済の時代。
この自販機は善光寺まで行かないと使えません。
山口幹文
2005年8月8日
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Aug 07, 2005
世間のヒロイモノ 【23】
〜警告〜(京都)

不埒な♂に向けた警告。画像では分かりませんが、これ、立体仕様です。
聞いた話ですが、鳥居では効き目が無かったので、でっかい鋏の絵を描いたところぴたりと止んだそうです。
洋風の家には、手品で使う小さなギロチンなんてどうだろか。
男性ネタで済みません。
山口幹文
2005年8月7日
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Aug 06, 2005
世間のヒロイモノ 【22】
〜辻音楽師(其の四)〜
フルセット(アメリカ)

この業界は貧乏を建前としますが、彼はフルセットで稼いでいます。
寒くないかい? 大丈夫。
ジャパニーズタイコドラム知ってる? 少し。
チケット買わない? いらないよ。
ははは。買うわけないか。
ポリバケツ(アメリカ)

「必要は発明の母」ではないが、中々良い音を出していました。アンサンブルもお見事。
高価な楽器を揃えるのも心躍りますが、とりあえず手近なもので楽しむのもまた一興。
一応、丸いのと四角いのを使い分けているようです。
山口幹文
2005年8月6日
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Aug 05, 2005
世間のヒロイモノ 【21】
〜サメ二題〜
盛者必衰(イギリス)

姿変われど眼光炯々。三分の一となってもこの勇姿。
しかし因果は巡る小車。祇園精舎の鐘の声。
昨日までの「エサ」と一緒に仲良く売られています。日本だったらカマボコかハンペンに変身だ。
乗船済み(佐渡)

白鳥やアヒルといった可愛いキャラクターが幅をきかす中、これは深紅のコワモテシャーク船。が、だから何なんだ。商売敵を威嚇する訳でもなかろうに。
ステーキ屋の看板の涎を垂らす牛同様、そのココロというものが全く解かりません。結構楽しかったけれど・・・・・。
山口幹文
2005年8月5日
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Aug 04, 2005
世間のヒロイモノ 【20】
〜辻音楽師(其の三)〜
未成年(ローマ)
そこのおっちゃん、ローマの思い出に一曲どう。お金を入れりゃ何でも弾くよ。
・・・・・ぐらっちぇぐらっちぇ、みーれぐらーちぇ。ほんじゃ一曲。いぇーい。
という感じでした。
小さくても、すでに立派なラテンです。
未成年(ドイツ)

ジプシーでしょうか。もの憂いというか、二人を包むこの哀愁。
アコーディオンと鍵盤ハモニカの組み合わせも寂しすぎです。
でもこのツアーでは、この寡黙な二人組が一番胸に迫りました。
山口幹文
2005年8月4日
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Aug 03, 2005
世間のヒロイモノ 【19】
〜蝙蝠(群馬県渋川市)〜

ホテルの窓にへばりつくアブラコウモリ。
かのシーボルト先生が、九州北部でコウモリを「アブラムシ」と呼んでいたのをそのまま報告したことから、この国産蝙蝠の学名はPipistrellus aburamusu。
アブラムシって、ぼくの育った関東ではゴキブリのことだがなあ。
ま、それはさておき、押せば「ギ」と応える可愛いやつででした。
山口幹文
2005年8月3日
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Aug 02, 2005
世間のヒロイモノ 【18】
〜航空神社(羽田)〜

ターミナル内で、トイレに行くつもりがこんなところへ・・・・。
信心深い素敵な客室乗務員でも来ないかと、用を済ませてから30分ほど境内で息をひそめていましたが待ち人来たらず。
縁結びのご利益はないようです。
機会があれば、例大祭の報告などいたします。
山口幹文
2005年8月2日
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Aug 01, 2005
世間のヒロイモノ 【17】
〜辻音楽師(其の二)〜

「八面六臂」(ドイツ)
口にはハーモニカとカズー。手にはバンドネオン。爪先では人形八体を遠隔操作。
とはいえ、ここまでくるとすでに枯淡の境地か。すべては粛々と進むのでした。
「新相方」(ドイツ)
ヨーロッパで多く見かけるストリートオルガンです。
年代物の多い中、これはきれいな一台。根拠は無いが納車直後とみた。
おとーさんは疵ひとつない相方を前に、しみじみと喜びを噛み締めています。
山口幹文
2005年8月1日
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Jul 29, 2005
世間のヒロイモノ 【16】
〜枯木譚(佐渡)〜
「其の一」

彼が背負っているのは、
(イ)老いた母
(ロ)可愛い孫
(ハ)漱石「夢十夜・第三夜」の青坊主
(ニ)背負っているのではなく、松の廊下で「もう一太刀」を阻止されているところである。
「其の二」

彼を追っているのは、
(イ)畑を荒らされた村人
(ロ)この辺の山賊
(ハ)パパラッチ
(ニ)追っているのではなく、「もう一太刀」の殿様を寄ってたかって下敷きにしたところである。
山口幹文
2005年7月29日
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Jul 28, 2005
世間のヒロイモノ 【15】
〜花二題〜
「椿」(佐渡)

新潟の県花は雪椿。
佐渡では観賞のみならず、民家の風除けとして使われたり、椿油で揚げた天ぷらは美味いという話を聞くに及び、これはもう、美人で働き者の誉れ高い「越後女」のようであるなと思う次第。
これは雪椿ではなく乙女椿(かな)。
「睡蓮」(佐渡)

どうです、この香り立つ気品と典雅な佇まい。
関連事項をちょこっと調べただけでも、お釈迦さま・太陽神ラー・楊貴妃・清少納言・モネ等々超大物が目白押し。何気なく口にしているカラシレンコンも、何やらありがたく思えます。
山口幹文
2005年7月28日
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Jul 25, 2005
世間のヒロイモノ 【14】
〜赤泊本祭〜
「ウチの獅子は世界一」(佐渡)
佐渡の獅子には大と小があり、供物を前に鎮座しますは大獅子さま。考えてみれば、アッシリアやインド出身の守護動物が、こうして遥か佐渡の民家に収まっているなどとは、誠に心広がる思いがいたします。
「仄明り」(佐渡)

闇は祭りの命です。神輿の飾りも、提灯ならば品良く映えるというもの。
ましてや、ご神体に向けてストロボなんぞは以っての外(と言いつつ焚いてしまいますが)。
ということで、ぼやけた画像となりました。
山口幹文
2005年7月23日
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Jul 24, 2005
世間のヒロイモノ 【13】
〜体力温存〜
アメリカ公演、楽屋での四コマ。
暇があったら体力温存。ひたすら寝るのです。
それにしても、よくこんなところで寝られるなあ。
と私も言われます。
山口幹文
2005年7月24日
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Jul 23, 2005
世間のヒロイモノ 【12】
〜こうなると木登りするタイプ〜

ここ何年か、愛媛県内子町の観月会で笛を吹いております。
その美しい町並みにて発見いたしました。
ぼくのことかなあ。だったら、かなり嬉しいなあ。
よ〜し、中庭(鼓童村)の欅によじ登るぞ〜。
山口幹文
2005年7月22日
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Jul 22, 2005
世間のヒロイモノ 【11】
〜投稿物件〜
「人面ハウス」
“名づけて「人面ハウス」隣町にある有名な家です。ちなみに売りに出されてました。”
(K-BEATさんより)
投稿ありがとうございます。
風水で建てる人が多い中、これは人相学に基づく好物件。出窓で耳をつければ完成です。
借金取りにはシーツを使った眼帯やマスクなどで変相を。口煩い伯母が帰った後は、玄関上の窓に赤い布団を干して溜飲を下げる、などということも考えられます。
ちなみ建物正面のことをファサード(仏)と呼びますが、ずばり「顔」と訳します。
山口幹文
2005年7月22日
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Jul 21, 2005
世間のヒロイモノ 【10】
〜明日の太鼓打ち〜
「宮太鼓」(埼玉県秩父市)
秩父夜祭りでの一コマ。
この子、上手でした。リズムや音はもちろん、見ての通りバチの持ち方や振り方も堂々たるもので、その面構えも子供の域を超えそうです。
ボク、大きくなったら佐渡に来ないかい。
「締太鼓」(埼玉県秩父市)

こちらのご両人、見よう見まねで楽しそうにバチを振り回しておりました。
見よう見まね・・・・・・。
そう、子供たちは何かにつけ、あの仰角45度くらいの眼差しでぢっとこちらを見ているのです。
山口幹文
2005年7月21日
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Jul 20, 2005
世間のヒロイモノ 【9】
〜暑中お見舞い申し上げます〜

山口幹文(撮影担当者・右側)
洲崎拓郎(ブログ管理人・左側)
山口幹文
2005年7月20日
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Jul 19, 2005
世間のヒロイモノ 【8】
〜夏野より〜
「眉目秀麗」(佐渡)

爬虫類は性格も肌触りも淡白で控えめ。
突如吠えまくるなどという無粋なこともいたしません。
なのに忌み嫌われて幾年月。
同情の念に堪えませんが、いずれも我々人間の勝手な思い込みなんでしょうねえ。
「その他大勢」(アメリカ)

蝶を調べたところ、鱗翅(りんし)目のうちの、蛾類以外の昆虫の総称であり云々。
蝶が約一万八千種で蛾が数万種(少ない方がその他大勢なのか)云々。
両者の区別は明瞭でないところもあって云々。
結局、鱗翅類は何が何だか分からないということが何だか分かってきたような云々。
山口幹文
2005年7月18日
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Jul 18, 2005
世間のヒロイモノ 【7】
〜美男美女〜
「美男」(鳥取県倉吉市)
現地ではこの二枚目氏にいたく惹かれたものの、今では木枠の吊り照明や、牛車を曳いているのが獅子・狆・ポメラニアンのどれなのか判らなく、気になって落ち着きません。
「美女」(鳥取県倉吉市)
こちらは「はこた人形」と申します。画像のものは特大看板娘で、実物は三寸〜一尺ほどの可愛い張り子人形。三体ほど買った上で古い木型をいただきましたが、黒ずんだのっぺらぼうのその姿からは、呪術方面のオーラが立ち上がってます。
山口幹文
2005年7月18日
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Jul 16, 2005
世間のヒロイモノ 【6】
〜自己紹介〜
「ぼくはアンコウ」(シアトル)
フレンドリーな吹き出しとアグレッシブな態度の落差に座布団一枚。
アンコウは美味いそうですが、こんなのを目の当たりにしても食欲が湧くものですか、食通のみなさん。
「う〜マンボウ」(紋別)

白身の肉は酢味噌が合うと聞きました。
しかし、この一時停止的な目。過去も未来もなく、「その時」だけがぢっと佇んでいます。
うああ〜、難しいことを考えるとこちらの頭も一時停止しそうだ。
ペレス・プラードの掛け声は、
「う〜〜〜、マンボ」
ではなく
「あ〜〜〜、うッ」
ではなかったかなあ。
山口幹文
2005年7月16日
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Jul 15, 2005
世間のヒロイモノ 【5】
〜こけし編〜
「仰臥」

無数ともいえる土産物の中にあって、その歴史、風格、価格ともに王者として長きに渡り観光物産界に君臨した「こけし」です。
ちょこっと倒して「親子添い寝風」にしてみたらやや面白くなりました。
「倒立」
更に小をひょいと後ろ向きに、大を慎重に倒立させたみたところいよいよ面白くなりました。
なぜこんなことが面白いのか自分にも解りません。
こけしさん、苦しかったでしょう恥ずかしかったでしょう。
ごめんなさい。
もういたしません。
山口幹文
2005年7月15日
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Jul 14, 2005
世間のヒロイモノ 【4】
〜古都二題〜
「乱視(京都)」
京都市内で発見。初めは乱視が進んだのかと思いました。
こんなに多くては「うっとこの電線は?」と訊かれて、即座に「あれどす」なんて無理だろうなあ。
これだったら電柱を地面に立てる必要はないでしょう。
「透視(京都)」

京福線の嵐山駅で何気なく振り向いたら、いきなり車両の向こう側が見えたのでてっきり透視能力が備わったのかと思いました。
これは貨物車ですよね。
ところでモボ101型103は健在ですか。
あ、久々に「電車でGO!旅情編」をやりたくなってきた。次は嵯峨駅前〜。
山口幹文
2005年7月14日
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Jul 13, 2005
世間のヒロイモノ 【3】
〜職人気質〜
「珈琲編」

足利市民会館近くの喫茶店で、ご主人が生豆の選別をしておりました。
この分だと焙煎も手回しのあれかと期待しましたが、量が多いせいか機械でやってました。
しかし、珈琲にこれだけ凝るのはもはや日本ぐらいなものでしょう。やはり「文化は辺境に残る」のか。
「太鼓編」

知弘クンが、太鼓の鳴りを良くするため内側に彫りを入れています。
只今鼓童村では、知弘クンが棟梁となって欅の大太鼓をゆるゆると製作中。
乞うご期待!!
山口幹文
2005年7月13日
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Jul 12, 2005
世間のヒロイモノ 【2】
〜お立ち台〜
「番犬(京都)」

何でまたこんな狭小なお立ち台に?
オットセイか?と近寄ったら突如フォルテッシッシーモで咆哮開始。
新聞配達をしていたころ放し飼いの犬に追い掛け回され、揚げ句の果てに噛み付かれたおぞましい記憶が一瞬甦りました。
「お狐さま(京都)」

こちらも必要最小限のお立ち台。
油揚げにおいては同好の士でありますが、霊獣とはいえちょっとこの目つきはなあ。
それにしても、稲荷信仰→狐→油揚げの関連が未だによく分かりません。
山口幹文
2005年7月12日
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Jul 11, 2005
世間のヒロイモノ 【1】
〜懐古編〜
「回転休業」

某会館楽屋にありました。そこそこに古い、という佇まいに魅かれます。
それにしても、扇風機とか魔法瓶とか幻灯機なんていう奥行きのある名称を考えた人は実に偉い。
「殺生」

吸われて貧血を起こすほど弱くもなく、痒みも薬で治まるのでなるべく「追い払う」という寛大な方針でおりますが、あの羽音にはかなりいらつきます。遺伝子組み換えで「這い回る蚊」なんて無理ですかねえ。
山口幹文
2005年7月11日
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