世間のヒロイモノ 【2】
〜お立ち台〜
「番犬(京都)」
何でまたこんな狭小なお立ち台に?
オットセイか?と近寄ったら突如フォルテッシッシーモで咆哮開始。
新聞配達をしていたころ放し飼いの犬に追い掛け回され、揚げ句の果てに噛み付かれたおぞましい記憶が一瞬甦りました。
「お狐さま(京都)」
こちらも必要最小限のお立ち台。
油揚げにおいては同好の士でありますが、霊獣とはいえちょっとこの目つきはなあ。
それにしても、稲荷信仰→狐→油揚げの関連が未だによく分かりません。
山口幹文
2005年7月12日
©2005 Motofumi Yamaguchi
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Comments
塀の上から降りれなくて、アオーンと鳴いていて困っていそうな犬を地面に降ろしたとたん、急にうなりはじめて鎖につなげなくなってしまい挙句の果てには脱走されて、飼い主の人に迷惑そうな顔をされたことを思い出しました。
Posted by: かんてまんひーら | Jul 12, 2005, 11:28:01 PM
稲荷信仰はもともと秦氏の祖が、餅を的にして射たところ、餅が白鳥と化して稲荷山の三つが峰にとび移ったという。
これに基き、711年に京都伏見の稲荷大社を本社にして全国の到るところに祀られたものです。
食物の神(農業・場所によっては漁業の神)ですが、今日では一般に衣食住の神と仰がれるようになりました。
また、狐については中古以来、仏教の茶だき尼天と習合してあたかも神自身と同一視されているようです。
初午(2月初めの午の日)は稲荷鎮座のゆかりの日で、全国いずれの稲荷においてもお祭りが行われます。
この日に油揚げで包んだ稲荷寿司や赤い豆餅を食べ、それを狐の好物だというようになったのは、この日の祝の食物だったことによるようです。
稲荷信仰ー狐ー油揚げのつながりはコンッ!なところのようです。
Posted by: たぬきのポン子 | Jul 17, 2005, 10:55:58 AM
この記事見てから、『どっかでこんな本読んだような…』
と、実家を探したら、ありました!!
中国から伝わった、『陰陽五行』から紐解くと…
狐の毛の色は、黄色→土の気
土は大地、すなわち農業の神として狐を捉えました。
また、土の気は金の気を生む働きがあるようで、すなわち商業の神としても祭られ、
さらには、土の気は水に克つ(かつ)働きがあり、水上安全の神として…全国に神社ができたようです。
狐は黄色、油揚げも黄色です。「同色は仲がよい」というので、使われたようです。
また、『赤色』は黄色を迎え入れる色。
鳥居が赤だったり、お赤飯を供えるのもこの考え方があるようです。
コメントするの遅すぎて誰も読まないよね。
Posted by: レオン | Jul 25, 2005, 11:59:26 AM
>かんてまんひーらさん
悲惨な二重苦ですね。ぼくも屋根の上の子猫を苦労して下ろしてあげたのに、思い切りひっかかれたことがあります。にゃろーめ。
>たぬきのポン子さん・レオンさん
秦氏にしろ陰陽五行にしろ、やはりルーツは大陸にあるようですね。
わざわざ調べて下さってありがとうございます。
Posted by: 幹文 | Aug 4, 2005, 10:34:06 PM
はあ!
まさか、目を通しておられるなんて!
例えば、誰も見ていないだろうと思って、机にしまった「ポエム」を友人に見つかって、面白おかしく添削されていたときのような、甘酸っぱく、コッパズカシく・・・・・い、いや、そんな大袈裟な感じではないんですが・・・
トニカク見ておられるんだなと。
なんとなしに読んだ本の小さな知識が使えてよかったと思っています。
こちらこそ、有難うございました。
Posted by: レオン | Sep 20, 2005, 9:49:10 PM